[授乳中の乳がん検診]受けたほうがいい?10月のピンクリボン月間に考えたいセルフチェックの大切さ。

以前は日本人女性の50人にひとりが乳がんになると言われていましたが、最近は10人にひとりが乳がんになる時代になりました。乳がんの発症年齢(乳がんと診断された年齢)は2相性で、40歳前後と60歳前後にピークがあります。40歳前後は丁度授乳中の方が当てはまる年齢層にて注意が必要です。

授乳中の方におすすめする乳がんの検査方法について




乳がんの検査はマンモグラフィーというお乳のX線検査と超音波検査があります。X線検査は被爆(X線を浴びる)の危険があるので、妊娠していないときに行います。
出産から授乳中はお乳が硬くマンモグラフィー検査ではお乳が白く映ることが多いのです。これをデンスブレストといいます。そこで、授乳中の方には超音波検査がお勧めになります。
もちろん授乳中は妊娠していない可能性が極めて高いのでマンモグラフィー検査も念の為行えばいいでしょう。
マンモグラフィー検査でしかわからない乳がんも存在するからです。

検査以外で大切なことは・・・自分自身で調べること


マンモグラフィーや超音波検査以外で大切なことは自分自身でお乳を調べることです。
難しいことはなく自分でお乳を触って下さい。乳首を中心にクルクルと円を描くように触る方法と、縦・横に触る方法などがありますが、どちらでも構いません。
1ヶ月に一回ぐらい入念にお乳を触る時間を持てばいいでしょう。
また、自分のお乳を鏡で見て下さい。両手を下ろした時と、そして両手を挙げたときのお乳の変化を見て下さい。
なんとなく左右差があったり、窪みがあれば、乳腺の専門クリニックを受診してください。

また、乳首から血性のミルクが出たときも乳がんの初期症状のことがあります。
念のため乳腺クリニックを受診して下さい。

乳がんは早期に見つかると、その後の適切な治療で予後(その後の経過)がとても良いのです。
心配するよりも、進んで自分自信での検査と乳腺の専門クリニックでの検診を併用して下さい。
40歳以下であれば1年から2年毎に乳腺クリニックで診てもらえば十分です。

執筆者

新見正則先生
オックスフォード大学医学博士
新見正則医院院長

[経歴]
外科医x免疫学者x漢方医としてレアな医師として活躍中。
2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)
新見正則医院は飯田橋駅西口の富士見教会に面した自費診療のクリニックです。
世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアを基本処方にして漢方薬を加えて、各種のがん疾患や難病・難症に対応しています。もっとも多い患者さんは乳がんですが、最近はコロナ後遺症の患者さんが激増しています。「フローチャートコロナ後遺症漢方薬」はAmazonでベストセラーとなっています。

新見正則医院ホームページ
https://niimimasanori.com/

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