【夏休みの自由研究にも】ゴリラ・ゴリラ・ゴリラは何ゴリラ??動物の学名って面白い!

こんにちは、8です。

突然ですが、ゴリラの学名をご存じでしょうか?
ゴリラ・ゴリラだと思った方、半分正解です。

ではゴリラ・ゴリラ・ゴリラの学名が指すゴリラは?
正解はニシローランドゴリラです。



昔はゴリラは1属1種3亜種と考えられていたため、下記のような学名でした。
-ニシローランドゴリラ(学名 Gorilla gorilla gorilla)
-マウンテンゴリラ(学名 Gorilla gorilla beringei)
-ヒガシローランドゴリラ(学名 Gorilla gorilla graueri)

現在では2つの種に分けられ、さらに各2つの亜種に分けられています(1属2種4亜種)。
ニシゴリラ(学名 Gorilla gorilla)
・ニシローランドゴリラ(学名 Gorilla gorilla gorilla)
・クロスリヴァーゴリラ(学名 Gorilla gorilla diehli)
ヒガシゴリラ(学名 Gorilla beringei)
・マウンテンゴリラ(学名 Gorilla beringei beringei)
・ヒガシローランドゴリラ(学名 Gorilla beringei graueri)

ということで、ゴリラ・ゴリラはニシゴリラのことを指しています。

この話そのものは結構有名だと思いますが、面白いと思ったのは、名前の付け方のルールです。
動植物の学名は属名+種小名で表すのですが(二名法といいます。ちなみに、属名+種小名=種名、となります。)、属が違えば種小名は同じ名前でもいいのだそうで…。
ついでに動物は、属名と種小名が同一のものをつけても容認されているそうで…(菌類や植物は認められていないそうです)。つける名前そのものも、結構自由につけられるみたいです。
これはまだ色々ありそうだなと思って調べてみたら、本当に色々ありました(笑)いくつかご紹介します。



ガッルス・ガッルス・ドメスティクス
鶏の学名。意味は「ガリア人の雄鶏」(ちなみに、和名のニワトリは「庭で飼う鳥」)
モラ・モラ
マンボウの学名。モラ(mola)は石臼の意味。
ピカ・ピカ
カササギの学名。picaはそのままカササギという意味のようです。
属名と種小名が一緒のもの(反復名)は結構ありました。イグアナやヘラジカ、ユキヒョウなども同一です。

他にはこんなのも…。

Mogera imaizumi
アズマモグラの学名。読み間違いで属名がモゲラになってしまったようです…。ちなみにモグラの漢字「土竜」も、元々使われていた中国ではミミズを指していたそうです。日本に渡った際に勘違いされてしまったのだとか。
Erithacus komadori
アカヒゲの学名。
Erithacus akahige
コマドリの学名

明らかに逆ですよね。

こんな感じで結構おおざっぱというか、寛容というか。面白い世界だなと思います。
こんな本もありました。

電子書籍ですがお安いですし、ちょっと気が早いですが、夏休みの自由研究候補にいかがでしょうか?

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